令和/11/22 15:00 ついに総本山智積院に辿りつき、両足両手と額を順に地に擦り付け、言葉にならぬ言葉で礼拝に至りました。この時のために苦節17年を共に生きた方々と既に他界した方々有縁無縁一切の仲間と共に観音様を総本山智積院金堂前に安置し、万民の百年先の安泰を祈ることができました。

過去に同じことを大厄災の度に行ってきた高徳院の先師と地域の先人が残したわずかな記録から、その遺志を読み取り、その魂をこの背中がつむぎます。

千葉は安房の国から長き道のりを経て、66センチの「お前立観音様」と共に京都で製作中の180センチの「千倉観音様」をお迎えし、当山に勧請する本事業の取り組みは、当山寺史4度目となると雖も前例が無いものと等しく、17年の年月を費やし地域をあげて町内巡行・日本橋の日本道路元標150キロ巡行をもって準備に万全を期しても、何としても非公開で必ず千葉京都間を巡行できるという実績を築く必要がありました。よって京都までたどり着くことを「前行」と定めたことから非公開でささやかに人知れず行うよう努めました。おかげさまで本山金堂前礼拝を以って一区切りとすることができ、安全管理等の大きな実績となりました。次はいよいよ「本行」となりますので、その実績を活かし、檀信徒と地域をあげて来年秋にスタートが切れるよう計画しております。